食品は嗜好性も加わり客観的な評価は難しいとされていますが、当社では官能検査と機器分析を組み合わせ、より科学的に評価することが可能です。
多種・多様な食品で得た知見を元に確立した解析技術を活用し、製品開発をはじめとして、お客様の課題解決のお手伝いをさせていただいております。
製品開発
お客様のニーズにこたえる製品開発力
当社の製品開発研究は、営業部門と密に連絡を取り合い、お客様の声あるいはお客様自身も気付いていないニーズ・課題を察知し、それらを解決するための製品を新たに生み出すため、日々様々な研究開発に取り組んでおります。
当社製品開発によって生み出された製品群の一例
アロマウェイ®
大型発酵槽による連続培養で得られた酵母菌体を当社独自の製法により、まるごと熟成・分解した酵母調味料です。「アロマウェイ®」には、うま味成分であるアミノ酸やヌクレオチドに加え、コクを付与するペプチドや多糖、リン脂質なども豊富に含んでおり、食品に濃厚でインパクトのある味創りが可能です。
サワード®モイスト
当社とドイツの発酵種メーカーであるBÖCKER社の共同開発により生まれたパン用発酵風味料です。この「サワード®モイスト」に含まれる多糖類には、パンの「やわらかさ」や「しっとりさ」をキープしたり、粉臭やでん粉の老化臭をマスキングしたりする効果があります。当社では研究開発により、この多糖類を生成する乳酸菌の選抜を行い、また多糖類の生成に最適な条件を確立いたしました。
味まとめ®DJ
当社は「D-アミノ酸」が塩カド、酢カドなどといった味のカドを緩和し、食品全体の風味をまとめるといった効果に着目し、研究開発を進めた結果、「D-アミノ酸」を含む醸造調味料「味まとめ®DJ」を製品化しました。更に、「味まとめ®DJ」は風味のバランスを保つ特長があり、既存の調味料では、味のカドは緩和するが、風味のバランスが変わるといった、お客様のお悩みに対して最適な発酵調味料となっています。
充実した食品評価技術
未来への取り組み
当社では、未来の研究開発に関する取組みのひとつとして、研究員達が互いの強みを持ち寄り、議論、検討することで新たなシナジーを起こし、既存の枠に囚われないような、様々なテーマを生み出す機会を設けております。
活動の一例
テーマ提案会
すべての研究員を対象に、自分の得意なジャンルや興味のあるジャンルから、新たな素材や活用方法、及び新規事業について発案、検討を行うことで、将来における研究開発の種を見出し、大きな成果を目指すことを目的としております。
ワークショップ
各研究拠点の若手研究員を対象に、研究員同士の交流も兼ね、グループで協働し、提示されたテーマに関して研究員が持つ豊富な知識や発想を活用して、様々な角度から検討し、発案、発表を行うことで、新たな価値創造を行うことを目的としております。