プラントベースフードを支える食品素材の開発
世界の総人口は2050年に約100億人に達すると言われており、増加する人口をまかなうタンパク源が枯渇する恐れがあります。こうした食糧問題や地球環境への配慮、健康志向などの観点から、持続可能で資源効率の良い植物素材を用いたプラントベースフードや微生物発酵によるタンパク素材への関心が高まっています。
代替食品への「カードラン」提案
近年、国内外でさまざまなプラントベース製品が発売されていますが、中でも、畜肉・水産原料、卵や乳製品などの動物原料代替となる食品の開発が加速しています。微生物由来で発酵生産されている当社の「カードラン」は、長年さまざまな食品の食感改良に利用されてきましたが、近年は特にカードランを基材とした食肉(魚)代替食品やプラントベースフードに広く利用されています。無味無臭で味に影響を与えず、使用濃度を調整することでさまざまな食感や物性を作り出すことが可能です。




微生物由来「タンパク素材」の開発
持続可能なタンパク源としての需要に加え、健康志向の高まり、高齢者の加齢に伴う筋肉量の減少への消費者意識の高まりを背景に、高タンパク素材の需要が高まっています。当社では、長年培ってきた、発酵・培養技術を活かし、サステナブルな微生物発酵によるタンパク素材の提供を目指し、自社の酵母で高タンパク素材の開発も行っています。
「アプリケーション力」でよりおいしく
プラントベースフード市場が拡大して消費者の関心が高まり、よりおいしさへの期待や要求も増えてきました。植物性素材を用いた際に感じる素材特有の味や臭いなどの違和感、動物性素材を用いた際に期待される油脂感や濃厚感、うま味の不足などが課題として挙げられます。これらの課題を解決し、おいしい味づくりを実現するために、これまで蓄積してきた味づくり、食感づくり、日持ち向上技術などのノウハウを活かし、自社の各種調味料や食品素材を使用したレシピやアプリケーションの提案を行っています。
